画像

ゲーム実況配信において、「CPU」と「GPU」のどちらを優先すべきかは、使用するゲームの種類、配信方法、配信ソフトウェアの設定に依存しますが、一般的には「CPU」が優先される場合が多いです。これは、ゲームをプレイしながらの配信において、CPUが映像処理やエンコードを担当することが多いためです。以下で、CPUとGPUそれぞれの役割と、配信においてどちらを優先すべきかの詳細を解説します。

1. CPUとGPUの役割

1.1 CPU(中央処理装置)

CPUは、パソコン全体の「頭脳」であり、ゲームの計算や物理演算、AI処理、音声処理、そしてゲーム配信ソフトのエンコード処理を行います。特に、ゲーム実況配信の際には、次のようなタスクにCPUが使われます。

  • ゲームプレイの制御:物理演算やAIの処理など、ゲーム内の動作を管理。
  • 配信のエンコード:映像や音声のデータをエンコードし、TwitchやYouTubeにストリーミング。
  • マルチタスク処理:ゲームのプレイ中に配信ソフトや他のソフト(チャットツール、監視ソフトなど)を同時に動作させる。

1.2 GPU(グラフィックス処理装置)

一方で、GPUは主にグラフィックス処理を担当します。高解像度のゲームや最新の3Dゲームでは、GPUがグラフィックスをレンダリングするため、ゲームのパフォーマンスに大きく関与します。GPUの役割は次の通りです。

  • ゲームのグラフィックレンダリング:3Dモデルやテクスチャをリアルタイムで描画。
  • ビデオ処理:ビデオの再生や編集においても、GPUは重要な役割を果たします。

2. ゲーム配信においてCPUが重要な理由

2.1 配信ソフトウェアのエンコード処理

ゲーム実況配信において、ストリーミングの映像はリアルタイムでエンコードされ、配信プラットフォームに送信されます。このエンコード処理は通常、CPUが担当します。配信時にエンコードの設定(例えば、x264というエンコーダーを使用するか、NVENCを使用するか)によって、CPUにかかる負荷が変わります。

特に「x264エンコーダー」を使用している場合、CPUに大きな負荷がかかります。x264は高品質な映像エンコードが可能ですが、CPUのコア数とクロック速度が非常に重要です。このため、ゲームのフレームレートを安定させつつ、配信の映像品質を高めたい場合には、高性能なマルチコアCPUが求められます。

2.2 マルチタスクのパフォーマンス

配信中は、ゲームをプレイしながら同時に配信ソフトを稼働させるため、CPUのマルチタスク処理能力が試されます。例えば、OBS(Open Broadcaster Software)やXSplitなどの配信ソフトは、CPUに大きな負担をかけます。そのため、マルチスレッド対応のCPU(例えば、Intel Core i7やAMD Ryzen 7シリーズ以上)が推奨されます。

3. GPUの役割と必要性

3.1 GPUによるゲーム処理

GPUは、ゲームの描画性能に直結します。最新のAAAタイトルやグラフィックが重視されるゲームをプレイしながら配信する場合、高性能なGPUが必要です。特に、4K解像度や高フレームレートでゲームをプレイしながら配信する場合は、強力なGPUが求められます。

3.2 NVENCによるエンコード

ただし、最新のNVIDIA GPU(GTX 1660以降)には、NVENC(NVIDIAエンコード)というハードウェアエンコーダーが搭載されており、この機能を利用すると、CPUではなくGPUにエンコード処理をオフロードすることが可能です。これにより、CPUへの負荷を軽減しつつ、高品質な配信が可能になります。

4. CPUとGPUのバランス

4.1 ゲーム配信の最適化

ゲーム実況配信において、CPUとGPUのバランスが重要です。どちらか一方だけに予算を集中させても、最適なパフォーマンスは得られません。以下に、一般的な配信シナリオに応じた優先順位を示します。

  • CPU重視:シミュレーションゲームやRTS(リアルタイムストラテジー)など、計算処理が多いゲームを配信する場合は、CPUの性能を優先すべきです。また、x264エンコーダーを使用する場合も、CPUのパフォーマンスが重要になります。

  • GPU重視:FPSやオープンワールドのゲームなど、グラフィックスのレンダリングが重視されるゲームを配信する場合は、GPUが重要です。また、NVENCを使用して配信する場合は、GPUにエンコード処理を任せることができるため、CPUへの依存が減少します。

4.2 推奨構成

配信を行う際の推奨構成は次の通りです。

  • CPU: Intel Core i7/i9またはAMD Ryzen 7/9以上のマルチコアプロセッサー。
  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060以上、またはAMD Radeon RX 6700以上。

この組み合わせであれば、最新のゲームを快適にプレイしながら、配信も高品質に行うことが可能です。

画像 画像

全品保証付き!激安中古パソコンショップ【JUNKWORLD】

画像 画像

最新GPUも格安構成も自由に選べる!パソコン買うならBTOの【FRONTIER】

5. まとめ

ゲーム実況配信においては、どちらを優先すべきかは配信スタイルゲームの種類に依存しますが、一般的にはCPUが重要であることが多いです。特に、x264エンコーダーを使用する場合やマルチタスクの負荷を考えると、マルチコアCPUが求められます。一方で、グラフィック重視のゲームやNVENCを使用する場合には、GPUの性能も同様に重要となります。

したがって、バランスの取れた構成を目指しつつ、用途に応じた優先順位をつけることが理想的です。